2021神戸市役所インターンシップ@危機管理室〜1日目〜神戸市 危機管理室

2021神戸市役所インターンシップ@危機管理室〜1日目〜

 

2021年8月17日、18日の2日間神戸市役所危機管理室でインターンシップに参加しました。危機管理室の業務内容や私たちが学んで感じたことをお伝えします!

危機管理室の事業概要

危機管理室の事業概要

 危機管理室では、災害やテロ、新型ウイルス蔓延などの「危機」から神戸市民を守るための業務を行っています。平時と緊急時という2つの顔を持っていることが大きな特徴です。
 平時には、災害発生時に、自助・共助ができるよう市民の防災意識を高めるためにワークショップなどの取り組みを行っています。AIを用いた情報共有システムの実証実験も行うなど、災害時により円滑な情報提供ができるように備えています。
 緊急対応時には、災害対策(警戒)本部が設置され、「指揮班」、「広報班」、「情報班」という3つの班に分かれ、各局と連携しながら市民の安全を守っています。神戸市外で災害が発生し、職員派遣要請があった場合には、その決定・派遣も行っています。現地の職員や住民、ボランティアの方々と協力し、避難所運営にあたります。
 職務内容を教えていただくことで、「神戸市民の安全を守る」という目的のため業務を行っているということを改めて実感しました。特に最新技術を用いたシステム導入、他言語での呼びかけなど、神戸市ならではの特徴も踏まえた上での取り組みを行っている点はとても興味深かったです。

災害対応の指揮をとるお仕事

災害対応の指揮をとるお仕事

 危機対応ラインでは、主に災害対応の指揮をとる役割を担っています。防災指令を発令したり、災害時に市の職員がどのように動くのか指示したりします。その他、新型コロナウイルス感染症対策も業務の一つです。
 私が最も印象に残ったお話は、防災指令を発令するまでの動きについてです。防災指令を発令するか話し合う際、気象データなどの客観的事実と合理性の観点から議論し、個人の感情は絶対に入れてはいけません。しかし、「〇時間後、大雨によって土砂が崩れるかもしれない」などといった「見込み」については判断材料として入れる必要があります。
 災害対応をする際絶対に正しい答えはなく、難しい場面に直面するケースが多々あります。毎回職員の方が真剣に悩んで議論されていることがお話を伺う中で伝わってきました。最適な判断ができるよう、普段からあらゆるケースを想定して訓練・研修されているそうです。
 私も自分でできることとして、普段から外出先で「もし災害が起こったらこのように避難する」など災害時をイメージする習慣を身に付けたいと思います。

災害に強いまちづくり

災害に強いまちづくり

 危機管理室の計画ラインは、自然災害やテロなど市民の安全が脅かされるような事態が発生した時に市民の安全を守れるように日々準備を行なっているいわば、「危機管理室の土台を作る業務」をしています。
 広報誌の発行や大規模な災害が発生したときには、神戸市役所全体で災害対応にあたりますが、そのマニュアルづくりなどを行なっています。また、民間企業と協力して災害に強いまちづくりを行なっています。災害時に予想される帰宅困難者や災害時の物資供給といった問題は行政だけでは解決できません。そのため、企業の方とコミュニケーションをとって防災計画を行うことが大切だと学びました。
 計画ラインのお仕事では市役所内外の様々な方と関わるので、想像していた危機管理室の業務とは少し違いましたが、いざという時のために備える重要な仕事だと感じました。また、鉄道会社やホテルの他にも劇場や百貨店など多くの企業が市の防災計画に協力してくれていると知って、街全体で災害に備えることが大事だと改めて思いました。

警報発令時の現場を体感して

警報発令時の現場を体感して

インターンシップ1日目、ちょうどお昼休みに入った時に実際に大雨警報が発令されました。警報発令時のリアルな現場を目の当たりにする貴重な機会となりました。

具体的にどのようにして避難情報発令の決定がなされるのか、またその後の各局との連携を実際に知る貴重な機会でした。今まで避難情報が出ても、実際に避難したことはなかったのですが、何かあってからでは遅く、今後のことを考えて動く難しさ、普段から災害対策をしなければならないことを強く実感しました。 松井

今までは「警報が出たら学校が休みになる」という感覚でしたが、私たちの命を守るために様々な話し合いの結果発令されているものだと知り、甘くみてはいけないなと実感しました。 八木

同じ部屋に危機管理室の全職員が集まり、他の部署とリモート会議をしている様子は緊張感があり、平常時とは違う職場の雰囲気を体感しました。市民の安全を守るために迅速な対応を行う職員の方々の様子が非常に印象的でした。 植田

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