イザ!カエルキャラバン!NPO法人プラス・アーツ

イザ!カエルキャラバン!

楽しみながら防災の知識やスキルを学べる防災訓練プログラム「イザ!カエルキャラバン!」

2005年4月~
兵庫県と神戸市が事務局を務める復興記念事業「震災から10年 神戸からの発信」のイベントとして初めて開催。
全国で150回以上、海外でも10カ国で開催されている。

これまでの防災訓練を変えた「かえっこバザール」

これまでの防災訓練を変えた「かえっこバザール」

「かえっこバザール」とは、いらなくなったおもちゃを持ってきて、独自の子ども通貨「カエルポイント」に換え、ほかのおもちゃと「交換」できるシステムである。「カエルポイント」を発行するワークショップや遊びのコーナーなどを設け、子どもたちの自主的な活動を生み出せるのが大きな特徴であり、「イザ!カエルキャラバン!」の開催前から各地で実施され、子どもたちからも大きな人気を博していた。
「イザ!カエルキャラバン!」では、「かえっこバザール」の仕掛けに、ゲーム感覚で楽しみながら消火・救出・救護などの知恵や技を学べる「防災訓練プログラム」を組み合わせたことで、子どもたちが積極的に体験したいと思う防災訓練を生み出したのである。
また、これにより従来までの地域の防災訓練につきものだった「若い世代が集まらない」「参加者は同じ顔ぶれ」という課題も解消された。

被災者へのリサーチから新しい防災訓練をつくる

被災者へのリサーチから新しい防災訓練をつくる

イベントの依頼を受けた藤浩志氏(美術作家)と永田宏和氏(NPO法人プラス・アーツ理事長)は、災害時に真に役に立つ知識や技、そして一番確かな情報は、被災者にしかないという確信のもと、阪神・淡路大震災の被災者約50名にヒアリングを実施し、このリサーチをもとに、防災プログラムを開発した。

「主役はあくまでも地域」という姿勢で国内外へ

「主役はあくまでも地域」という姿勢で国内外へ

2005年4月から約半年かけて行われた「震災から10年 神戸からの発信」イベントでは、会場のグリーンアリーナ神戸に3000人以上の親子連れが集まり、スタジアムの外まで行列があふれた。また現在、「イザ!カエルキャラバン!」は、同NPO法人主催や、企業や自治体との共催、地域団体への支援を含めると、全国20の都道府県で150回以上、海外では10カ国で開催されている。
これだけ広がりを見せている一つの要因は、オリジナルプログラムの豊富さにある。体験型プログラムの他、クイズやカードゲームなど、22のプログラムが用意されており、主催者側にとってはそれだけ選択肢が広がるというメリットがある。 もう一つは、目的をあくまでも、「地域での防災訓練の継続と自立」にしている点だ。運営スタッフは地域からボランティアを募り、事前にレクチャーを行って、主体的に動いてもらえるようサポートしている。地域の課題によってプログラムをアレンジしたり、オリジナルのプログラムを開発も行っている。またカエルのキャラクターをその土地に馴染んだ動物に変えるなど、独自の発展を見せているところもある。
「自分たちはノウハウという“種”を蒔く役割、それを育てていくのは地域の役割」という同法人の姿勢が、これだけの広がりを可能にしている。
「EARTH MANUAL PROJECT」のページより引用

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